【MARINA YEE （マリナイー）】

こんにちは
RIPE ARKの八木澤です。

2024SSシーズンより取り扱いがスタートしたMARINA YEE（マリナイー）。

店頭でお話をしていると、ブランドの事をご存知ない方もいらっしゃったので、その辺りを詳しくご紹介したいと思います。

マリナ・イーを語る上で外せないキーワードが、世界最高峰のファッション教育機関であるアントワープ王立芸術アカデミーの出身のデザイナー6人組で、現代のモードの礎を築いたとされている『アントワープ シックス』です。

マリナ・イーをはじめ、
ドリス・ヴァン・ノッテン
ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク
アン・ドゥムルメステール
ダーク・ビッケンバーグ
ダーク・ヴァン・セーヌ

このメンバーが同じクラスで、ひとつの作品を共同で作成していたと言うのだから驚きです。

また、彼女たちの1学年後輩には私も大好きなマルタン・マルジェラがおりました。
マリナとは入学以前のアートスクールからの知り合いということもあり親密な関係で、マルジェラに大きな影響を与えたと言われています。

卒業後、彼女を除くメンバーは独立し、自身のブランドのデザイナーとして各々が活躍する中、1988年にアントワープ シックスから離れ、謎に包まれていたのがマリナ・イーでした。

アントワープの卒業後、6年ほどはアントワープ・シックスの一員とし活動していましたが、締め切りや周りからの重圧や環境の変化に対応しきれず、自身を見失っていたようです。

その後ファッションからも離れ、両親の元で静かに生活していました。
そして、結婚後に母親となり生活が大きく変わったことで、当時の恐怖に怯えるのではなく、自身を振り返られるようになりました。

ファッションだけでなく、幅広く表現をしていこうと考え、1999年よりプロジェクトに参加。
2019年に自身の名前を掲げたブランドMARINA YEEを設立します。

彼女の多くの作品は『ORIGAMI「折り紙）』をモチーフに作成しています。
洋服を2次元的な発想で捉えたデザインはファッションとアートを融合させたような独特な雰囲気を放ち、MARINA YEEの作品を見る者、着る者に鮮烈な衝撃を与えてくれます。

また、作品によってはマリナ自身が手作業で作製しているアイテムもあり、アルチザンのような側面も垣間見れます。

MARINA YEEというブランドの特徴は何となく分かっていただけたでしょうか。

作品1つ1つにフォーカスしても書きたかったのですが、ちょっと長くなり過ぎたのでまた次の機会にしたいと思います。

ではでは。