MARINA YEE / 2024ss リアルバイ

皆さんこんにちは、清野です。

ぷくまるの毛がもっさもっさ抜ける季節になりました。

手で撫でただけでぷくまるが舞います。

この暖かくなる季節が一番の換毛期なので

夏に向けて準備を進めているんですね。愛しい。

毛が抜けて、ふわふわの毛を集めるだけで幸せな気持ちになります。

人間はそうはいきません。

洋服を変えなければ季節に対応できない生き物ですので

準備が必要ですね。

皆さんはもう準備万端でしょうか。

今回は私が実際に購入させていただいたアイテムに絞ってご紹介させていただきます。

冗談抜きに今年のベストバイです。

久々にここまで心が躍る洋服に出会いました。

前回のブログでもチラッと記載しましたが

今季から取り扱いの始まった

【MARINA YEE】

になります。

その中で私が購入したのがシャツとスラックスです。

まずブランドの事を良く分からない方もいらっしゃると思いますので

軽い説明を。

皆さん一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

「アントワープシックス」という六人のデザイナーを。

そのアントワープシックスの一員であったデザイナー、マリナ・イーが

自身の名前を冠して展開するブランドがこのMARINA YEEです。

アントワープシックスのメンバーの中には現在もパリにてコレクションを行っている、

ドリス・ヴァン・ノッテンやウォルター・ヴァン・ベンドレイク、

アン・ドゥムルメステールなども有名ですね。

マリナ・イーもアヴァンギャルドなクリエーションで確固たる地位を築き、

その功績と栄光は今も語り継がれています。

 “シックス”の中でも最も芸術的かつ神秘的なメンバーとして知られていますが、

既存のファッションシステムへの疑問や、

芸術活動における自由と独立性への強い欲求から1988年にコレクティヴを脱退。

脱退以来、その詳しい活動状況が謎に包まれていた彼女が2018年8月、

ファッション界へとカムバックしたのです。

彼女のアート作品のような絶妙なバランスで作られるアイテムの数々が特徴であり、

「折り紙」をモチーフに洋服を独自の二次元的な感覚で捉えたデザインなど、

鮮烈な存在感のあるアイテムが多くあります。

今回の購入させていただいたアイテムを含めて

そのコンセプト通りのデザインの効いたアイテムばかりでした。

少し長くなってしまいましたが

今回の購入品をここで。

M.Y. SHIRT 1 （Oversized shirt）

一見シンプルなシャツですが、アーム部分を太くし、

カフスが折りたたまれていることで、立体的なシルエットを生み出しています。

また、カフスにリボンだけでなく、ヨークをずらしたデザインなど、

こだわられたディテールによって独特な存在感を放っています。

立体的でオーバーなシルエットによってライトアウター、

羽織りとして使うだけでなく、

テールやアームを活かしたレイヤードアイテムとして

楽しむことのできるアイテムになっています。

オーバーサイズのシャツって後ろに無駄な膨らみが出てしまうのが

懸念ではありませんか...?

ですがこちらはオーバーシルエットながら落ち感があり、

膨らみが出ないように設計されているのでシルエットが上品です。

左のカフスにのみ取り付けられたリボンはブランドの一つの作品としての

マーキング的な存在であり、アクセントになります。

そしてリボンには同色でブランドロゴが。

このさり気なさも粋です。

素材はクリーンな質感の上質なコットンブロードで

軽やかなタッチとなめらかで艶感のある生地となっています。

このコットン地水洗いが可能で、ケアのしやすさも大きな魅力となっています。

ラグジュアリーな洋服はケアがなにより大変なので嬉しいです...

DIETRICH （Wide-legged pleated trousers）

フレアシルエットのウールトラウザーです。

これはもう出来る事なら毎日履きたいくらいお気に入りです。

一見するとシンプルなトラウザーですが、

フロントのベルトループが特徴的です。

このベルトループのデザインのひねりがあるにも関わらず

シルエット自体はどこから見ても美しいワイドフレア。

この絶妙なバランスを引き出すのはフロントに施された1タックですね。

あまりにも美しいです。

今のトレンド感のシルエットにもなりますが

タイムレスに着られます。

バックのベルトループにはスリットが入っており、普段見えない部分にも拘った1本。

素材はウールですがきめが細かく、艶感があり、

動きの出やすい生地感ですので通年ご着用いただけるかと。

こちらにもリボンが付いておりますので、

さり気ないアクセントに。

それぞれ単体でも大活躍するのですが、

シャツとスラックスを合わせた時の気分の高揚は言葉で言い表せません。

自己肯定感が低い私を強くしてくれるような存在です。

出来る事なら全て欲しいMARINA YEE。

私のワードローブです。

今後も私は彼女の作品を追い続けると思います。

アートのような唯一無二な作品を是非。

かなり動きも早いので気になっている方はお早めに...





ではまた。





清野